銀杏の樹の下で

 ~大空の記憶2018~

作・演出 芹川  藍(劇団青い鳥主宰)

 

2018年2月4日(日)

ひたちなか文化会館 小ホール

 

あの頃・・・おぼえてる?

 

すっかり変わってしまったことも、

 

やっぱり変わらないことも、

 

遠いあの日から 幾度となく一緒のときを過ごした

 

青い空と銀杏の樹は 記憶しているのかもしれない。

 

 

あと数年で日本は2回目のオリンピックを迎える。

 

初めての東京オリンピック開催が決定した頃、

夏になるとヨチヨチ歩きの私は、よく親戚の叔父さん家に預けられた。

1ケ月間の田舎暮らし。家畜の餌の草刈り、庭掃除田植えの草取り・・・。

「うん!行く」と言ったものの、本当は帰りたかった。

 

庭にあった大きな大きなイチョウの樹。

毎日登って、家は・・・かあさんは・・・どっちの方向か・・・。

眺めていた。

探していた。

 

その時から「銀杏の樹」は私の友達になった。

 

そして2回目の東京オリンピック。

この間に世の中は、世界は、地球はずいぶんと変わった。

 

一人一台電話を持ち、街中で話すとは・・・。

テレビや映画がどこにいても、掌サイズで見られるとは・・・。

その掌サイズのモノで電車に乗り、買い物をし、自分の健康まで管理できるとは・・・。

 

ただ銀杏の樹は変わらずそこに在り続けている。

たくさんの思い出を吸い込んで。

いろんな変化を飲み込んで。

涙も笑いもよろこびも見守り続けて。

ただただそっと、そこに。

 

そんな銀杏の樹をめぐる物語です。

 

芹川 藍